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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻11号

1976年11月発行

文献概要

今月の主題 電解質異常のすべて 電解質異常の対策

熱傷

著者: 村松正久1 和田米夫1

所属機関: 1江東病院外科

ページ範囲:P.1538 - P.1539

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 熱傷による電解質異常とその対策を概説する場合,当然ながら,電解質異常をきたす熱傷とは重症熱傷を意味する.重症熱傷の際には生体の種々の変化が生じ,その程度も他の外傷にくらべ比較にならないほど著しい.したがって,熱傷により生体が受ける全般的な変化を把握してから電解質の異常を考えないと理解しがたい.重症熱傷では大量の輸液が必要であり,しかも受傷直後直ちに行われるのが理想的である.すなわち受傷の程度により経験的に算定された量を緊急に輸液するわけであり,したがって輸液をしつつ採血するということになり,検査結果の方がおくれることが多い.諸検査の結果ももちろん大切であるが,それに劣らず熱傷の程度の把握,他覚的所見,自覚的所見をひとつひとつ見落とさず対策を講じることが肝要であることを忘れてはならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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