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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻11号

1976年11月発行

文献概要

診断基準とその使い方

Sick Sinus Syndrome

著者: 加藤和三1 久保木正夫2

所属機関: 1心臓血管研究所 2心臓血管研究所内科

ページ範囲:P.1561 - P.1563

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はじめに
 最近高度の洞徐脈,洞房ブロック,洞停止を呈し,めまい,失神などの臨床症状を示す症例に対して,SickSinus Sylldrome(SSS)なる診断名を用いることが多い.これらの不整脈はいずれも洞結節およびその周辺の解剖学的ないし生理学的変化のあらわれと考えられることから,そのおおよその概念は確立されたごとくであるが,細部にはなお異論がある.種々の研究者により,sinoatrial syncope,sluggish sinus node syndrome,inadequate sinus mechanism,Brady-Tachy syndromeとして報告されているものの多くは,ほぼ同一概念をさしているものの,それぞれ若干のずれがあるように見える.日本語名としても,病的洞症候群,洞(機能)不全症候群,洞結節機能異常症候群など,一定していない.診断基準もなお完全には確立されたとはいえない現状であるが,以下に概説してみる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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