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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻11号

1976年11月発行

文献概要

小児と隣接領域 小児外科・IV

腹部腫瘤,黄疸

著者: 角田昭夫1

所属機関: 1神奈川県立こども医療センター外科

ページ範囲:P.1574 - P.1575

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腹部腫瘤
 小児の腹部触診はとかくなおざりにされがちである.一般に小児の腹部は,成人に比べ軽く膨満しているのが普通であるので,腹部腫瘤は初期においては,親からも気づかれない場合が多い.腹部腫瘤のうち悪性腫瘍は,目立つようになってからは急激に発育するものであり,親が風呂などで発見した時はすでに手遅れという場合が少なくない.したがって,平常小児を診察する機会のある医師は,患者の主訴にかかわらず腹の触診を常に入念に行う習慣を持つことが大切であり,腹部腫瘤の早期発見に心がけなければならない.この心がけは児の健康診断を行う時にも要求される.小児腹部悪性腫瘍は,腹部腫瘤以外に無症状のことが多く,また,たとえ症状があっても一般の軽症疾患と区別できない場合が多いからである.
 小児の腹部腫瘤性疾患を臓器別に示すと次のようになる.太字はこの中でとくに重要なもの,または比較的頻々みられるものを示す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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