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文献概要
臨時増刊特集 日常役立つ診療技術 診断篇 II.消化器系疾患の診断技術
5.ICG,BSPの検査
著者: 浪久利彦1 小林教雄1
所属機関: 1順大消化器内科
ページ範囲:P.1659 - P.1662
文献購入ページに移動 肝は生体で最も大きい臓器であり,その機能には化学的な作用のみでなく,物理的な作用もある.異物排泄の過程でも,肝は異物を血中から胆汁中へ移送するのみでなく,貯蔵し,化学的な修飾を加え,代謝物を作り,あるいは蛋白との結合や解離を行ったりする,この意味で肝の排泄機能を知ることは,その広汎な機能を推察しうるものといえる.臨床的に肝の排泄機能を検査するのには,BSP試験,ICG試験,およびビリルビン負荷試験がある.
BSP試験はこの50年来行われてきたが,BSPによる重篤な副作用が報告されてから行われることが少なくなった.ICGには副作用がほとんどなく,ICG試験の成績はBSP試験とほぼ平行しているので,臨床で広く行われている.ビリルビン負荷試験は成績の解釈がむずかしいため,現在ほとんど行われていない.
BSP試験はこの50年来行われてきたが,BSPによる重篤な副作用が報告されてから行われることが少なくなった.ICGには副作用がほとんどなく,ICG試験の成績はBSP試験とほぼ平行しているので,臨床で広く行われている.ビリルビン負荷試験は成績の解釈がむずかしいため,現在ほとんど行われていない.
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