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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻12号

1976年12月発行

文献概要

診療メモ

太鼓撥指の診かた

著者: 金上晴夫1

所属機関: 1金上クリニック

ページ範囲:P.1670 - P.1670

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 太鼓撥指は慢性肺気腫や気管支拡張症などの慢性肺疾患の場合にしばしばみられる症状のひとつであるが,肺癌の場合にも,その合併頻度が高く,また,それが肺癌の他の症状に先がけて出現することが少なくないので重要な所見である.
 本間によれば,128例の肺癌の77例(60%)に太鼓撥指が合併しているという.組織型別にみると扁平上皮癌38.4%,腺癌30%,未分化癌31.6%であるが,燕麦細胞癌には1例もみられなかったとYacoubらは述べている一また肺癌の手術後に太鼓機指が消退した症例も報告されているので,やはり見逃してはならない所見である.太鼓掻指の判定の仕方は図に示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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