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臨時増刊特集 日常役立つ診療技術 診断篇 V.縦隔検査法
1.縦隔病変の検査法
著者: 吉松博1
所属機関: 1北里研究所付属病院外科
ページ範囲:P.1722 - P.1727
文献購入ページに移動 縦隔には心・大血管,気管・気管支,食道など重要な臓器を擁し,これら既存の臓器の病変に対する検査や診断法は,近年,著しい進歩を遂げてきた.縦隔病変にはさらに多くの縦隔腫瘍やリンパ節病変(慢性炎や癌転移など)が加わり,これら病影の鑑別と確定診断を得ることが日常臨床上,治療方針選択にあたって重要となり,症例も次第に増加を示している.
縦隔の病変に対して,従来行われてきた検査法の主なものを整理してみると,表のとおりで,胸部X線写真の各種撮影法に加え,気管支造影,食道造影,大動・静脈造影などは現在一般に広く行われ,診断上極めて有用である.通常,まず胸部X線写真を種々の組み合わせにより分析し,病影に密接した臓器の造影を加えることが確定診断に近づく重要な鍵となる.さらに内視鏡検査としては気管支鏡検査,食道鏡検査が最も一般的であるが,縦隔病変すなわち縦隔腫瘍,リンパ節病変,胸腺異常を追究する場合,これら内視鏡検査も前述のX線造影とともに間接的検査にとどまる.
縦隔の病変に対して,従来行われてきた検査法の主なものを整理してみると,表のとおりで,胸部X線写真の各種撮影法に加え,気管支造影,食道造影,大動・静脈造影などは現在一般に広く行われ,診断上極めて有用である.通常,まず胸部X線写真を種々の組み合わせにより分析し,病影に密接した臓器の造影を加えることが確定診断に近づく重要な鍵となる.さらに内視鏡検査としては気管支鏡検査,食道鏡検査が最も一般的であるが,縦隔病変すなわち縦隔腫瘍,リンパ節病変,胸腺異常を追究する場合,これら内視鏡検査も前述のX線造影とともに間接的検査にとどまる.
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