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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻12号

1976年12月発行

文献概要

臨時増刊特集 日常役立つ診療技術 診断篇 VI.泌尿器系疾患の診断技術

3.腎生検

著者: 木下康民1

所属機関: 1新潟大第2内科

ページ範囲:P.1736 - P.1739

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 腎生検(以下,生検と略す)は生体腎の一部をある目的のために採取することであり,この方法による腎切片の採取は腎の臨床のみならず,研究の上にも飛躍的な進歩をもたらした.生検には経皮的な方法と開腹による手術的方法とあるが,ここでは経皮的方法について述べる.
 生検の臨床的意義は光顕,電顕,螢光抗体法,あるいは細菌学的検査などあらゆる方法を用いて腎病変の拡がりや質を検討し,病変の性格を決定し,治療方針を定めるとともに,必要の都度,生検を行うことによって,経過を追究し,治療効果を評価し,予後に対する推測を可能ならしめることである.一方,研究面においても生検切片には種々の利用価値がある1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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