文献詳細
臨時増刊特集 日常役立つ診療技術
診断篇 X.アレルギー・免疫疾患の診断技術
文献概要
かつては,アレルギー反応は血清抗体による即時型反応と細胞性抗体による遅延型反応とに大別されていたが,最近では抗原・抗体反応の様式に基づき,周知のように下記の4型に分類されている,すなわち血清抗体による①1型アレルギー,anaphylactic type,②II型アレルギー,cytotoxic or cytolytic type,③III型アレルギー,Arthus現象,immunocomplex typeと,細胞性抗体による④IV型アレルギー,delayed typeである.これらのI〜IV型アレルギーのうち,I型アレルギーの抗体はIgE抗体(reagin)で,IV型アレルギーの抗体保有細胞はT型リンパ球であり,ともに被働性感作が可能である.
アレルゲン(抗原)の皮膚テストにより,ヒトの疾患診断に利用し得るものはI型アレルギーおよびIV型アレルギーである.
アレルゲン(抗原)の皮膚テストにより,ヒトの疾患診断に利用し得るものはI型アレルギーおよびIV型アレルギーである.
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