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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻12号

1976年12月発行

診療手技のコツ

組織・細胞標本のとりかた

著者: 金子仁1

所属機関: 1日医大老研基礎部

ページ範囲:P.1835 - P.1835

文献概要

 組織の採出の仕方は,当然ながら肉眼で病変部を確かめ,その部を採出する.できれば周囲の健常部もかけて取り出すのがよい.ことに皮膚科の生検の場合は必要である.
 組織の大きさは大きいほどよいが,臨床医にしてみるとなるべく小さく,患者に苦痛を与えず,後始末も簡単にできるような取り方が最も好ましいに違いないが,病理側にとってはあまり小さくて診断のつけられない標本は,たいへん困る.中には標本を作れないほど小さい材料を提出されることがある.この時は「標本作製不能」と返事をしている.喉頭部や外耳道などの耳鼻科関係を除いて,小指頭大ぐらい以上の大きさが欲しい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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