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臨時増刊特集 日常役立つ診療技術 診断篇 XII.内視鏡とそれによる生検
5.小腸ファイバースコープ
著者: 林貴雄1
所属機関: 1日大内視鏡センター
ページ範囲:P.1867 - P.1869
文献購入ページに移動 上部消化管内視鏡の著しい発達により,食道から十二指腸に至るまでは,ほとんど盲点がなく,各種の内視鏡による診断,治療が可能となった,しかし,空腸・回腸は口側からも肛側からも最も遠く,永い間,内視鏡の進入をはばんできた.この消化管の盲点に対し,1964年頃よりわれわれは日大式小腸生検器を考案し,盲目的ではあるが,小腸の吸引生検を行ってきた。しかし,直接に観察する必要性から,1970年になり十二指腸よりさらに深部に進入するための小腸ファイバーが試作され,この未知の部に対する内視鏡診断がとりあげられるようになった.
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