icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina13巻12号

1976年12月発行

文献概要

臨時増刊特集 日常役立つ診療技術 治療篇

5.気胸に対する処置

著者: 谷本普一1

所属機関: 1虎の門病院呼吸器科

ページ範囲:P.1993 - P.1996

文献購入ページに移動
原理
 気胸とは胸腔内に空気が存在する状態をいい,その原因により,①自然気胸,②人工気胸,③外傷性気胸,④医原性気胸に分類される。気胸全体に占める比率は自然気胸が最も多く,それはさらに特発性と続発性とに分けられるが,いずれも原因はブレブの破裂によるものが多い.したがって,気胸の治療にはたえずブレブの破裂とその修復状態を考慮する必要がある.
 気胸の治療方針は,①呼吸困難および胸痛の除去,②肺の再膨張,③再発の防止をはかることである.一般に患者は創痕を残す開胸術を希望しないこと,続発性の多くの患者は手術ができないような原疾患をもっていること,特発性のものは一定の年齢に達すると発症しなくなることなどにより,気胸の治療は内科的治療が主体となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら