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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻12号

1976年12月発行

文献概要

臨時増刊特集 日常役立つ診療技術 治療篇

10.食道静脈瘤破裂時に用いる三方チューブ

著者: 二川俊二1 杉浦光雄1

所属機関: 1東大第2外科

ページ範囲:P.2021 - P.2023

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原理と適応
 食道静脈瘤破裂に対する治療に際しては,他の消化管出血に対する治療とは,著しく異なるため,出血が静脈瘤破裂によることを早急に適確かつ確実に診断を下すことが大切である.食道静脈瘤破裂の診断が確立したならば,保存的に止血を試み,できうる限り待期的手術を行うように心がけるのが原則である.
 balloon tamponade法は保存的止血方法として,最も一般的な方法であり,1930年Westphalが報告して以来,種々の方法が報告されてきたが,今日,最も一般的に広く用いられている方法は,Sengstakeni-Blakemore tube(以下S-B tubeと記す)によるものである.したがって以下,S-B tubeを中心に述べる.S-B tube使用は治療の原則から考えられるべきであって,使用に先立ち,診断を確立させる要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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