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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻12号

1976年12月発行

文献概要

臨時増刊特集 日常役立つ診療技術 治療篇

18.輸液—腹水静脈還流法

著者: 島田宜浩1 湯浅志郎1

所属機関: 1岡山大第1内科

ページ範囲:P.2054 - P.2057

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 腹水の有無は,肝硬変症の予後を左右する重要な因子であるが,肝硬変症の腹水の大部分は,安静,食事療法や利尿剤の投与などで消失させうる.しかしながら,上記の治療に抵抗し,治癒し難い腹水を持った症例が存在し,難治性腹水といわれている.とくに,再度ないし再再度,貯溜した腹水は難治性となることが少なくない.
 難治性腹水の治療として,腹水再静注法の試みは,目新しいことではないが,最近,各方面における肝疾患治療の進歩とともに,本法が再評価される気運にあるものと思われる.また,閉鎖回路で持続的に腹水を除去し,濃縮して静脈内に再静注する装置が開発され注目を浴びている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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