icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina13巻12号

1976年12月発行

文献概要

診療手技のコツ

直腸指診

著者: 西崎統1

所属機関: 1聖路加国際病院内科

ページ範囲:P.2063 - P.2063

文献購入ページに移動
 大便異常,便通不整,下腹部痛および下血などを訴える,すべての患者に対して必ず行うべき診察である.この簡単に行える直腸指診は,直腸のみならず,ダグラス窩,前立腺,女子性器などの数多くの疾患を知り得ることができる.また,この診察は直腸鏡を行う前には,内部の状況や走行などをみておく上で欠かすことのできない診察である.ここで,もう一度,肛門,直腸部の解剖をよく理解しておく必要がある.
 肛門・直腸の軸はまず前方に,ついで急に後方に曲がり,仙骨前面にそって彎曲しつつ上がる.括約筋による肛門管3cmくらい入ると膨大部になり,前面に前立腺または子宮膣部を触れる.ときには後屈子宮では膣部を触れずに,もっと深部で子宮底を触れる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら