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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻2号

1976年02月発行

文献概要

今月の主題 胆道疾患—診療の実際 警戒すべき胆石

糖尿病と胆石

著者: 三浦清美1 菅原武久1 大槻昌夫1

所属機関: 1東北大第3内科

ページ範囲:P.192 - P.193

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 外国においては,糖尿病患者に胆石症が発生する頻度が高く,胆石症患者には糖尿病の合併することが多いことが古くから注目されていた1).一方,わが国では糖尿病と胆石の合併についてはあまり注目されていなかったが,食生活の西欧化とともに脂肪摂取量が増加するに伴い,糖尿病が著増しただけでなく,胆石症の合併例も多くみられるようになった.とくに胆石の種類は,寄生虫の激減によりビリルビン系胆石が減少し,逆にコレステロール系胆石の増加傾向が認められている.胆石症に糖尿病が合併すると重篤な合併症をきたすことが多く,とくに胆石症の急性発作による糖尿病の悪化,計画手術,緊急手術などの場合の糖尿病の管理は,その予後の上から臨床上,非常に重要なことは論を俟つまでもないので,2,3の問題点について触れてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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