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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻2号

1976年02月発行

文献概要

今月の主題 胆道疾患—診療の実際 胆石治療をめぐるトピックス

胆石溶解法

著者: 菅田文夫1

所属機関: 1昭和大藤が丘病院内科

ページ範囲:P.194 - P.195

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 胆石を内科的に溶かそうという試みは古くから数多く試みられてきたし,また,胆嚢や胆道疾患に関心を寄せる内科医の夢でもあった.しかし,これまでに試みられた多くの薬剤に関しては,理論的根拠の乏しさや追試成績が必ずしも好結果を得ていないことなどから,たとえ胆石が消失したとしても,それは自然排出その他による"偶然性"のなせる業として理解されてしまうことが多かった.しかるに,1970年代に到って,にわかに脚光を浴び始めた胆汁酸製剤によるコレステロール胆石溶解の試みは,コ結石の成因論を基礎としての理論的納得のゆく方法であるだけに,欧米におけるかなり良好な治療成績の報告と相俟って,わが国においても基礎的および臨床的研究が急速な進展を示しつつある.そこで本稿では,誌面の都合により,胆汁酸による胆石溶解法についてのみ述べることにし,他の治療法,たとえばビリルビン系に対するヘキサメタ燐酸Na溶液や,コ系石に対するリモネン製剤などの直接溶解剤についての解説は,他の文献を参考にしていただきたい1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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