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今月の主題 胆道疾患—診療の実際 胆のう癌と胆管癌
胆管癌の根治手術
著者: 中山和道1
所属機関: 1久留米大第2外科
ページ範囲:P.219 - P.221
文献購入ページに移動はじめに
直接胆道造影法,内視鏡的検査法等の普及により胆道系癌の診断もかなり正確に行われるようになったが,その手術成績は依然として不良で,とくに膵外胆管癌,膵頭部癌,胆嚢癌の外科的治療成績ははなはだ悪い.しかし,最もアプローチしやすい乳頭部癌では,黄疸のない早期症例の発見が散見され,手術成績もかなりの向上がみられており,この領域の癌の一段の早期症例の発見と,より積極的な手術への姿勢が望まれる.今回は,胆道癌の内,胆管癌の根治手術についての問題を自験例を中心に述べてみたい.なお,肝外胆道の名称は図1のごとく分類している.
直接胆道造影法,内視鏡的検査法等の普及により胆道系癌の診断もかなり正確に行われるようになったが,その手術成績は依然として不良で,とくに膵外胆管癌,膵頭部癌,胆嚢癌の外科的治療成績ははなはだ悪い.しかし,最もアプローチしやすい乳頭部癌では,黄疸のない早期症例の発見が散見され,手術成績もかなりの向上がみられており,この領域の癌の一段の早期症例の発見と,より積極的な手術への姿勢が望まれる.今回は,胆道癌の内,胆管癌の根治手術についての問題を自験例を中心に述べてみたい.なお,肝外胆道の名称は図1のごとく分類している.
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