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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻2号

1976年02月発行

文献概要

演習・X線診断学 消化管X線写真による読影のコツ・2

胃の精密検査

著者: 熊倉賢二1 井筒睦1

所属機関: 1慶大放射線診断部

ページ範囲:P.247 - P.252

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 10年前に比べて,胃のX線写真は確実にわるくなったといわれています.胃の精密検査を論ずる前に,その原因を検討してみましよう.
 胃のX線診断は,①X線装置の改良,進歩,②X線検査法の開発,それに各種のX線検査法をどのように組み合わせたら,能率的に,しかも正確な検査ができるかといった検査理論の検討,③病理組織学の進歩,④症例が実際に多数集まってきたこと,などによって進歩してきました.もちろん内視鏡の進歩も忘れることはできません.今後,さらに発展,進歩をのぞむならば,このような各方面からの総合開発が必要である.このように考えておりました.ところが,現状はだいぶ違った方向に向かっているようです.第1に,全国的に遠隔操作式X線TV装置があまりにも普及してしまったことです.第2に,前回述べたように,X線検査そのものがだいぶいい加減になっていることです.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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