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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻2号

1976年02月発行

文献概要

私の失敗例・忘れられない患者

「肺病」という診断にまつわる二人の患者,他

著者: 藤森岳夫1

所属機関: 1中野総合病院

ページ範囲:P.297 - P.299

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 失敗にもいろいろある.謝って済むものから,その患者の一生にかかわるもの,あるいは人の命に関するものまであり得る.
 20年も前のことだが,農村にある大学病院にいたころ,ある日30代の男の患者が外来にきた.咳・痰・時に血疾を主訴として,ヤセ型である.最近また血痰が続くので遠方からきたという.胸部レントゲン像で両肺野に多数の薄壁透亮像が認められ,浸潤像はほとんどない.肺結核よりは気管支拡張症が疑われるので,両側の気管支造影を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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