文献詳細
文献概要
私の失敗例・忘れられない患者
「肺病」という診断にまつわる二人の患者,他
著者: 藤森岳夫1
所属機関: 1中野総合病院
ページ範囲:P.297 - P.299
文献購入ページに移動 失敗にもいろいろある.謝って済むものから,その患者の一生にかかわるもの,あるいは人の命に関するものまであり得る.
20年も前のことだが,農村にある大学病院にいたころ,ある日30代の男の患者が外来にきた.咳・痰・時に血疾を主訴として,ヤセ型である.最近また血痰が続くので遠方からきたという.胸部レントゲン像で両肺野に多数の薄壁透亮像が認められ,浸潤像はほとんどない.肺結核よりは気管支拡張症が疑われるので,両側の気管支造影を行った.
20年も前のことだが,農村にある大学病院にいたころ,ある日30代の男の患者が外来にきた.咳・痰・時に血疾を主訴として,ヤセ型である.最近また血痰が続くので遠方からきたという.胸部レントゲン像で両肺野に多数の薄壁透亮像が認められ,浸潤像はほとんどない.肺結核よりは気管支拡張症が疑われるので,両側の気管支造影を行った.
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