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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻3号

1976年03月発行

文献概要

今月の主題 内科医に必要な末梢血管病変の知識 主な血管病

動静脈瘻

著者: 阪口周吉1

所属機関: 1慶大・外科

ページ範囲:P.324 - P.325

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概念
 動静脈瘻(arteriovenous fistulae,以下AVF,瘻と記す)は、毛細管を経ないで動脈と静脈の間に生じた非生理的な短絡(shunt)をいう.発生する原因は先天性の異常と,主として外傷による後天性のものに2大別され,両者は各々異なる病像を呈する.身体のあらゆる組織に発生しうるが,四肢が圧倒的に多い.といっても,筆者らが最近15年間で経験した末梢血管疾患2330例中,先天性血管異常が133例(5.7%)であり,このうち先天性AVFが35例に過ぎない.後天性AVFはなお稀であるから,全体としては数少ない疾患と考えてよいであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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