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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻3号

1976年03月発行

文献概要

今月の主題 内科医に必要な末梢血管病変の知識 血管病変を起こしやすい疾患

ベーチェット病

著者: 橋本喬史1 松本享1 清水保1

所属機関: 1帝京大第2内科

ページ範囲:P.334 - P.335

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 ベーチェット病(ベ病)は口腔粘膜,皮膚,眼,外陰部の病変を4主徴とするが,ほかに血管系,関節,消化管,中枢神経系などに多彩な症状が出現し,増悪・寛解をくり返しつつ,慢性に経過する全身性炎症性疾患である.
 本疾患における血管病変は,つぎの2点において重要な意義を有する.1つは大血管に閉塞や動・静脈瘤を形成し,神経ベ病とともにベ病死因の大きな部分を占め,臨床的に治療の対象となる血管型ベーチェット病(Vasculo-Behçet's syndrome1).Angio-Behçet's syndrome2))の問題である.他は全身諸臓器に認められる細小血管病変,とりわけ細静脈・毛細血管病変であり,この解析は現在不明であるベ病の病因,病態につながるものとして注目されている.以下,これらの点を中心にベ病の血管病変について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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