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今月の主題 内科医に必要な末梢血管病変の知識 血管病変を起こしやすい疾患
ベーチェット病
著者: 橋本喬史1 松本享1 清水保1
所属機関: 1帝京大第2内科
ページ範囲:P.334 - P.335
文献購入ページに移動本疾患における血管病変は,つぎの2点において重要な意義を有する.1つは大血管に閉塞や動・静脈瘤を形成し,神経ベ病とともにベ病死因の大きな部分を占め,臨床的に治療の対象となる血管型ベーチェット病(Vasculo-Behçet's syndrome1).Angio-Behçet's syndrome2))の問題である.他は全身諸臓器に認められる細小血管病変,とりわけ細静脈・毛細血管病変であり,この解析は現在不明であるベ病の病因,病態につながるものとして注目されている.以下,これらの点を中心にベ病の血管病変について述べる.
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