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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻4号

1976年04月発行

文献概要

今月の主題 腎不全の病態と治療 臓器面からみた臨床像

尿毒症性末梢神経障害

著者: 北岡建樹1

所属機関: 1東医歯大第2内科

ページ範囲:P.478 - P.479

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 尿毒症性末梢神経障害は,末期腎不全の経過中に認められる全身的な一症候である.これは19世紀末より臨床的に認識されていたようであるが,1961年にMarin,Hegstromらにより詳細な報告がなされて以後,透析療法および腎移植法の進歩に伴って,にわかに注目されるようになった.この神経障害の有無が透析療法開始の適応基準として,透析量適正化の指標として,さらには尿毒症性物質探索の糸口として論議されるようになり,この病態の解明は急速に進歩した.とくに慢性透析患者においては,骨代謝障害とならんでこの神経障害は治癒しにくい合併症とされ,患者の社会復帰の面からもその対策が望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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