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文献概要
今月の主題 痛みとその対策 薬の使い方
緩和鎭痛剤
著者: 景山孝正12
所属機関: 1国立相模原病院整形外科 2東女医大整形外科
ページ範囲:P.640 - P.642
文献購入ページに移動はじめに
ここでいう緩和鎮痛剤とは,緩和ではあるが確実な鎮痛作用を有し,一方,副作用は軽少で耐薬性,安全性が高い鎮痛剤を指している.この意味で,アスピリンは古くから用いられている代表的な緩和鎮痛剤であるが,解熱性鎮痛剤の項で述べられているので,ここでは比較的最近に実用に供されるようになったいわゆる非ステロイド抗炎症・鎮痛剤のうち,該当するものについてふれる.実地臨床面において慢性疼痛性疾患は多く,とくに運動器の疼痛症状に対し,鎮痛剤の長期投与を要する場合が少なくなく,緩和鎮痛剤の適応が生じる.すなわち,総合的治療のひとつの補助的薬剤として安全に長期間使用しうる緩和鎮痛剤を投与し,疼痛症状の軽快をはかり,健常な日常生活・社会生活への復帰を促進する.
ここでいう緩和鎮痛剤とは,緩和ではあるが確実な鎮痛作用を有し,一方,副作用は軽少で耐薬性,安全性が高い鎮痛剤を指している.この意味で,アスピリンは古くから用いられている代表的な緩和鎮痛剤であるが,解熱性鎮痛剤の項で述べられているので,ここでは比較的最近に実用に供されるようになったいわゆる非ステロイド抗炎症・鎮痛剤のうち,該当するものについてふれる.実地臨床面において慢性疼痛性疾患は多く,とくに運動器の疼痛症状に対し,鎮痛剤の長期投与を要する場合が少なくなく,緩和鎮痛剤の適応が生じる.すなわち,総合的治療のひとつの補助的薬剤として安全に長期間使用しうる緩和鎮痛剤を投与し,疼痛症状の軽快をはかり,健常な日常生活・社会生活への復帰を促進する.
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