文献詳細
文献概要
今月の主題 痛みとその対策 鎮痛療法の適応と効果
針(鍼)療法
著者: 鈴木太1
所属機関: 1日大麻酔科
ページ範囲:P.652 - P.653
文献購入ページに移動針療法は広い意味の刺激療法に含まれる.刺激療法とは,体表からなんらかの方法により刺激を加えることにより,痛みを和らげたり,異常な内臓機能を正常に戻そうとする治療法で,古来東洋医学で広く用いられてきた方法である.痛い局所をなでたりおさえたり,腹痛の時に腹部を圧迫したり暖めたりすることが,痛みや不快感を軽減することは経験的に誰でも知っている.これらも一種の刺激療法である.治療手段として用いる刺激には,針(鍼),灸,刺絡(局所的に小出血をさせる方法),あんま,指圧などが用いられている.これらのうち針刺激が最も強い刺激で,速効性があるため,疼痛治療に最適であるとされている1).
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