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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻5号

1976年05月発行

演習・X線診断学 消化管X線写真による読影のコツ・5

圧迫法について

著者: 熊倉賢二1 竹田寛1 梅本俊治1

所属機関: 1慶大放射線診断部

ページ範囲:P.679 - P.685

文献概要

 いまや二重造影法が普及しすぎていますが,微細な病変をよくあらわすのに最もよい方法のひとつとして圧迫法があります,今回は圧迫法を取りあげてみました.
 よい圧迫像をとるためには,十分検討しておかなければならない問題があります.まず,造影剤の量ですが,造影剤の量が多すぎると圧迫で病変(とくに微細病変)をあらわすことができなくなります.造影前の量が少ないと粘膜像になってしまいます.そこで,中等度充盈時の適当圧迫ということになりますが,造影剤の量は,個人差により,病変の存在部位や大きさ,それに検査体位によって違ってきます.立位で胃角部を圧迫するのでしたら200ml前後の造影剤が適当でしょう.やせた人の幽門前部や胃体部を圧迫検査するのなら,300mlぐらいの方がよいでしょう.腹臥位で圧迫検査するのなら,100〜200mlぐらいがよいでしょう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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