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皮膚病変と内科疾患 皮膚萎縮を主徴とする病変と内的異常・2
発疹としての萎縮を伴わぬ萎縮性皮膚病変と内科疾患
著者: 三浦修1
所属機関: 1杏林大皮膚科
ページ範囲:P.860 - P.861
文献購入ページに移動局所性萎縮であっても広範囲の場合,とくに四肢の皮下組織の萎縮などでは,患側の削そうがはなはだしく,著しい非相称を呈するし,体幹にあっては帯状や広い局面をなして陥凹するのを通例とする.ただし萎縮部位に他因子の増殖をきたして偽肥大を形成したり,弾力線維の萎縮の際には皮膚のヘルニアを起こして盛り上がることもあり,ともに患部が結節や腫瘤状をなす可能性がある.萎縮は一般には軟らかく触れる.しかし,基底が骨や腱などから成る場合には病巣は緊張して硬く感ぜられることもある.
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