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診断基準とその使い方
慢性甲状腺炎
著者: 宮本正浩1 飯野史郎1
所属機関: 1昭和大藤が丘病院内分泌内科
ページ範囲:P.981 - P.984
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慢性甲状腺炎は組織学的にstruma lymphomatosaとstruma fibrosaに分けられ,前者は橋本病とよばれ,後者はRiedel甲状腺腫とよばれているが,後者のわが国における頻度は極めて低く,慢性甲状腺炎を考える場合は橋本病の概念でよいものと思われる1)。
本症は1912年,橋本により報告された疾患で,その報告は病理組織学的になされたものであったが,その後,免疫学的検索が進み,本症の発症には自己免疫の関与が考えられるに至ったが,最近ではHL-A抗原との関連が注目されている.
慢性甲状腺炎は組織学的にstruma lymphomatosaとstruma fibrosaに分けられ,前者は橋本病とよばれ,後者はRiedel甲状腺腫とよばれているが,後者のわが国における頻度は極めて低く,慢性甲状腺炎を考える場合は橋本病の概念でよいものと思われる1)。
本症は1912年,橋本により報告された疾患で,その報告は病理組織学的になされたものであったが,その後,免疫学的検索が進み,本症の発症には自己免疫の関与が考えられるに至ったが,最近ではHL-A抗原との関連が注目されている.
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