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文献概要
今月の主題 知っておきたいリハビリテーションの技術 脳卒中のリハビリテーション
排尿障害とその管理
著者: 三島博信1
所属機関: 1洞爺協会病院リハビリテーション部
ページ範囲:P.1070 - P.1071
文献購入ページに移動 "脳卒中後遺症には膀胱麻痺のあるものが多い"といっても,多分に疑問視される方も少なくないのではなかろうか.
脊髄損傷では,尿路管理が適切に行われているかどうかということが,患者の社会復帰の可能性や生命的予後にも大きく影響するということは周知のとおりである.しかし,脳卒中の場合には尿路管理に対してあまり関心が払われていないように思われる.それは,脳卒中では老人が多いのだから,ある程度の頻尿や排尿障害があっても当たり前だし,膀胱は両側大脳半球の二重支配をうけているのだから,片麻痺では膀胱麻痺は起こらないという先入観があるからであろう.
脊髄損傷では,尿路管理が適切に行われているかどうかということが,患者の社会復帰の可能性や生命的予後にも大きく影響するということは周知のとおりである.しかし,脳卒中の場合には尿路管理に対してあまり関心が払われていないように思われる.それは,脳卒中では老人が多いのだから,ある程度の頻尿や排尿障害があっても当たり前だし,膀胱は両側大脳半球の二重支配をうけているのだから,片麻痺では膀胱麻痺は起こらないという先入観があるからであろう.
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