文献詳細
文献概要
今月の主題 知っておきたいリハビリテーションの技術 脳卒中のリハビリテーション
手術と神経ブロック
著者: 千野直一1
所属機関: 1慶大リハビリテーションセンター
ページ範囲:P.1072 - P.1073
文献購入ページに移動 脳卒中患者の整形外科的手術と神経ブロックは,脳卒中直後の全身状態がおちつき,保存的なリハビリテーション(以後リハと略す)プログラムにより,麻痺の回復がplateauに達した時点で,さらにその運動機能を高める目的で行われる.
脳卒中後遺症にみられる麻痺の程度も,随意運動の全くないものから,随意運動はあっても,その動きは上肢ではflexor synergy(自動的に動かそうとすると,手指,手関節,肘関節などが屈曲位をとる)の型をとり,下肢では,上肢と逆に,extensor synergyの型をとる.このようなreflex patternにより,上肢では,屈曲筋の緊張が亢まり,腕をのばしてものをつかむ動作ができにくくなる.また,下肢では,下腿三頭筋,大腿四頭筋の緊張が強くなり,歩行時に足を前に出しにくくなる.
脳卒中後遺症にみられる麻痺の程度も,随意運動の全くないものから,随意運動はあっても,その動きは上肢ではflexor synergy(自動的に動かそうとすると,手指,手関節,肘関節などが屈曲位をとる)の型をとり,下肢では,上肢と逆に,extensor synergyの型をとる.このようなreflex patternにより,上肢では,屈曲筋の緊張が亢まり,腕をのばしてものをつかむ動作ができにくくなる.また,下肢では,下腿三頭筋,大腿四頭筋の緊張が強くなり,歩行時に足を前に出しにくくなる.
掲載誌情報