文献詳細
文献概要
今月の主題 知っておきたいリハビリテーションの技術 諸種神経疾患のリハビリテーション
脊髄疾患
著者: 野島元雄1
所属機関: 1愛媛大整形外科
ページ範囲:P.1080 - P.1081
文献購入ページに移動リハビリテーションよりみた脊髄疾患
脊髄疾患は,その原因により多様にわたることは論をまたない.しかし,リハビリテーションの観点よりみれば,脊髄疾患は障害レベル以下の広義の対麻痺,あるいは四肢麻痺(これにはいわゆる球麻痺も含まれる)を主徴とする疾患であるといえる.内科的な脊髄疾患の多くは,脊髄炎にみられるように運動も知覚も同じレベルで中枢との連絡が断たれていることはまれであるが,麻痺の程度(完全麻痺であるか不全麻痺であるのか)とその分布(横断性であるのか部分的であるのか)により,リハビリテーションのゴールは大きく支配される.
Hirschbergは,脊髄疾患を上位運動ニューロンの障害,下位運動ニューロンの障害に大別し,これに球麻痺および呼吸麻痺を加え,病態を総合的に把握するとともに,これらの障害に適切なプログラムが展開されるべきであると強調している.
脊髄疾患は,その原因により多様にわたることは論をまたない.しかし,リハビリテーションの観点よりみれば,脊髄疾患は障害レベル以下の広義の対麻痺,あるいは四肢麻痺(これにはいわゆる球麻痺も含まれる)を主徴とする疾患であるといえる.内科的な脊髄疾患の多くは,脊髄炎にみられるように運動も知覚も同じレベルで中枢との連絡が断たれていることはまれであるが,麻痺の程度(完全麻痺であるか不全麻痺であるのか)とその分布(横断性であるのか部分的であるのか)により,リハビリテーションのゴールは大きく支配される.
Hirschbergは,脊髄疾患を上位運動ニューロンの障害,下位運動ニューロンの障害に大別し,これに球麻痺および呼吸麻痺を加え,病態を総合的に把握するとともに,これらの障害に適切なプログラムが展開されるべきであると強調している.
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