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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻8号

1976年08月発行

文献概要

今月の主題 知っておきたいリハビリテーションの技術 心筋梗塞のリハビリテーション

初期のリハビリテーション

著者: 紅露恒男1 伊藤良雄1

所属機関: 1東大第4内科

ページ範囲:P.1084 - P.1087

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はじめに
 心筋梗塞のリハビリテーション1)(以下「リハ」)の特殊性は,侵された臓器が,生命の維持に直結する心臓であるという精神的障害と,最も動的な機能を行う臓器であり,病機の急変があり得るという管理の困難性にあろう.また,治癒の過程で梗塞部位をできるだけ小さくとどめ,周辺虚血心筋の機能を改善させるための,副血行路生成促進を含めた積極的な身体再調整訓練が試みられるなど,心疾患の中では「リハ」の意味が最も明白である.
 本稿の分担は,初期の「リハ」であるが,とくにこの時期は治療とリハが分離しにくい.また,梗塞の死亡は初期に圧倒的に多いので,病院収容後の「監視」が重要な問題となる,予後を考えながらの治療方針設定には,梗塞部位診断と,その特殊性,予想される危険の予知,重症度の判定なども重要な検討因子である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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