文献詳細
文献概要
今月の主題 知っておきたいリハビリテーションの技術 心筋梗塞のリハビリテーション
社会復帰上の注意とその成績
著者: 日野原重明1
所属機関: 1聖路加国際病院内科
ページ範囲:P.1090 - P.1092
文献購入ページに移動心筋梗塞の増加
心筋梗塞の日本における病理所見を併せての第一報告例1)は昭和8年であるが,昭和20年の終戦までは,本症はむしろ稀な病気とされていた.ところが,戦後,国民の栄養状態がよくなり,生活習慣やスタイルが欧米化するにつれて,その頻度は年々増す一方である.
図1は,昭和20年から50年までの日本人の心臓病による死亡率の変遷であるが,リウマチ性心臓病がやや減少するのに対し,虚血性心臓病(その大部分は心筋梗塞または,この発作後の心不全)による死亡率の増加は著明である.
心筋梗塞の日本における病理所見を併せての第一報告例1)は昭和8年であるが,昭和20年の終戦までは,本症はむしろ稀な病気とされていた.ところが,戦後,国民の栄養状態がよくなり,生活習慣やスタイルが欧米化するにつれて,その頻度は年々増す一方である.
図1は,昭和20年から50年までの日本人の心臓病による死亡率の変遷であるが,リウマチ性心臓病がやや減少するのに対し,虚血性心臓病(その大部分は心筋梗塞または,この発作後の心不全)による死亡率の増加は著明である.
掲載誌情報