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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻8号

1976年08月発行

文献概要

診断基準とその使い方

胆道ジスキネジー

著者: 玉沢佳巳1

所属機関: 1岩手医大第1内科

ページ範囲:P.1126 - P.1129

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はじめに
 胆道ジスキネジーの定義は,胆汁流出装置,すなわちOddi括約筋と胆嚢の機能的運動障害によってひき起こされる病態である.その成因は自律神経失調あるいは消化管ホルモンなどの体液性失調によってひき起こされる胆汁排出障害が主である.その臨床的意義は胆石症,胆嚢炎などの胆道疾患の基盤となる病態であり,臨床的には本症が多発しているところから,近年注目されるに至った.今日の内科臨床ではBergmann1)によって提唱された胆嚢症Cholezystopathie,すなわち胆石症,胆嚢炎および胆汁うっ滞は,最近の進歩した診断法によりそれらを区別して用いるようになった.しかしBergmann1)のいう胆汁うっ滞Stauungsgallenblaseは今日の臨床では胆道ジスキネジーと混同して用いられるきらいがあるので,ここでは胆道ジスキネジーの考え方を中心に,その診断基準について文献的考察を加えながら説明したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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