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オスラー博士の生涯・40
1900年の英国での夏休みと秋の活動—結核との取り組み
著者: 日野原重明1
所属機関: 1聖路加国際病院内科
ページ範囲:P.1169 - P.1172
文献購入ページに移動 オスラーはエジンバラ大学の内科教授にいったん立候補しながらも,周囲の事情のためにこれを取り消さざるを得なくなったが,これは親友のシェーファー教授のすすめが,英国を心のふるさとのごとく感じていたオスラーの心を打ったための気軽な反応にほかならなかった.それが果たされなくなったからといって,オスラーと英国との関係にまずいことを生じるということには全くならなかったようである.その証拠に,オスラーは,自ら求めて1900年の夏を,英国の南海岸で楽しく過ごしたという事実がある.
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