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私の失敗例・忘れられない患者
植物人間に対する新しい薬物療法
著者: 澤田藤一郎12
所属機関: 1北九州市立小倉病院 2九州大学
ページ範囲:P.1173 - P.1173
文献購入ページに移動 近頃,植物人間という言葉がある.言い得て妙で全く感心する.本人,家族はもちろん,医師も看護婦も困りはて,遂にはアメリカのカレン・クインランの安楽死の裁判にまで発展しておるしまつだ.
交通事故の後遺症,薬物の誤用による脳障害,炭坑ガス爆発のCO中毒などの特殊な場合をのぞいても,人口の老齢化によっても年々老人の痴呆化疾患患者がふえてゆくことである.昨年,植物状態患者研究班というのがわで国にできて,九大脳神経外科の北村勝俊教授から,かかる例があったら知らせてくれとの案内を受けたが,俗事多端でそのままにしており,すまないと思っている.
交通事故の後遺症,薬物の誤用による脳障害,炭坑ガス爆発のCO中毒などの特殊な場合をのぞいても,人口の老齢化によっても年々老人の痴呆化疾患患者がふえてゆくことである.昨年,植物状態患者研究班というのがわで国にできて,九大脳神経外科の北村勝俊教授から,かかる例があったら知らせてくれとの案内を受けたが,俗事多端でそのままにしており,すまないと思っている.
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