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雑誌目次

雑誌文献

medicina13巻9号

1976年09月発行

雑誌目次

今月の主題 リンパ組織の基礎と臨床

理解のための10題

ページ範囲:P.1274 - P.1276

リンパ球の基礎

胸腺とリンパ球の分化

著者: 玉置憲一

ページ範囲:P.1192 - P.1193

 Tリンパ球は免疫反応においてBリンパ球の抗体産生を補助し(T-helper cell),あるいは抑制し(T-suppressorcell),または細施性免疫反応において細胞障害cytotoxicityを示し(T-killer cell),マクロファージの反応を主とするようなウイルス,結核菌,癩菌,リステリア菌,真菌などの感染防御に主役を演ずる.これらの作用は,Tリンパ球細胞膜におけるレセプターが特異的に抗原と結合した際に放出される種々のT細胞因子に基づくものと考えられる.これらの因子には,他のTリンパ球,Bリンパ球,マクロファージなどに作用し,免疫反応の促進や抑制などを行う調節因子と,組織反応因子やウイルスの発育抑制に関与するインターフェロンなどを含むリンフォカインとに大別される.
 Tリンパ球のこのような免疫機能は,胸腺作用のもとで,抗原とのレセプターが形成されるためであり,胸腺を欠くときTリンパ球の機能が欠けることは,新生児期に胸腺を摘出したマウス,胸腺の先天異常によりTリンパ球を欠くヌードマウス,Tリンパ球欠乏を伴う原発免疫不全症(Di George症候群,Nezelof症候群,Swiss型無ガンマグロブリン血症,Ataxia talangiectasiaなど)により明らかである.

T cellとB cell

著者: 矢田純一

ページ範囲:P.1194 - P.1197

T cell,B cellの定義
 T cell,B cellという言葉が使われたのは,次のような歴史的な実験の結果からきている.すなわち,胸腺リンパ球のみに抗原を与えても抗体は作られてこないし,骨髄リンパ球のみでも同様である.しかしこの両者を共存させると優れた抗体産生がえられた.したがって,抗体産生においては胸腺由来リンパ球(T cell)と骨髄由来リンパ球(B cell)との間に協同作用が存在する,しかも抗体を産生するのは骨髄由来のリンパ球である,というものである.
 このようないきさつからすると,T cell,B cellは,その由来から分けられたリンパ球に対する名称である.しかしながら,その機能を考えてみると,B cellが実際に抗体を産生し,T cellはその補助をしているという関係にある.ところで胸腺リンパ球は,骨髄由来の未熟なリンパ球が胸腺に入って分化したものであることが知られている.それだけでなく,リンパ球は胸腺リンパ球であれなんであれ,すべて骨髄由来であるから,骨髄由来というだけでB cellと呼ぶのは実情にそぐわないことになる.先に述べた実験の意義を考えて,"骨髄由来で抗体を産生する系列のリンパ球"をB cellと呼ぶのが正しいと考える.リでは骨髄由来の未熟なリンパ球がFabricius嚢に入って抗体産生系リンパ球に分化するので,Fabricius嚢由来のリンパ球がB cellということになる.

リンパ球,形質細胞の免疫グロブリン産生

著者: 濱島義博 ,   久場川博三 ,   天野殖 ,   中島安彬

ページ範囲:P.1198 - P.1201

免疫グロブリンを産生する細胞
 免疫グロブリンを産生する細胞といえば,形質細胞とリンパ球の両者がその主軸をなすものであるということは,今日すっかり常識となっている,なかでもIgG,IgA,IgEなどの液性抗体グロブリンのほとんどは,ERの著明に発達した形質細胞の胞体の中で豊富な量の存在することが螢光抗体法で明視され(Leducら,1955),その含有していることが産生にもつながるものである.つまり,形質細胞の胞体には,グロブリン蛋白の合成と,ならびに分泌の両者に適したような構造と機能を有するものであるとわれわれは理解している.形質細胞が免疫グロブリンを産生し,分泌するであろうことは,Fagreus(1948)の古典的な主張や天野重安教授のつねに強調してきた歴史的背景があり,それが螢光抗体法の出現によって,極めて明瞭にこの形質細胞抗体産生説を確立せしめたのである.
 一方,この形質細胞とは明らかに細胞の種類の異なったリンパ球の方にも,この免疫グロブリンを産生する能力の存在することが示されているし,今日,抗体産生に関与するのはBリンパ球であって,Tリンパ球はその援助と抑制の調節的役割をなすものであることから,Bリンパ球と機能的区別のなされていることは,医学生でも知っている常識である.

リンパ球と自己免疫

著者: 大藤真 ,   太田善介

ページ範囲:P.1202 - P.1204

はじめに
 最近のリンパ球に関する研究の進歩はめざましく,とくにT cell(thymus derived lymphocyte),B cell(bone marrow derived lymphocyteまたはbursa equivalent organ derived lymphocyte)の概念が,鳥類を用いたオーストラリアのWarnerらの研究や,マウスを用いたアメリカのClaman一派,オーストラリアのMiller一派の研究により確立されて以来,免疫現象は両細胞系の相互関係により理解されるようになった1).自己免疫疾患は,生体の正常構成成分に対して産生された血中抗体あるいは細胞性免疫によって惹起された病態であるが,本疾患群の自己免疫の成立についても,T cell,B cell論によって推論されるようになった.本稿においては自己免疫疾患をT cell,B cellの立場より考察したい.

診断のすすめ方

リンパ節腫脹

著者: 谷本一夫 ,   服部絢一

ページ範囲:P.1206 - P.1207

 リンパ節を体表から触れる時は,現在または過去のなんらかの病変の存在を示している.リンパ節腫を触れたら,頸部,腋窩部,腹部,鼠径部などを調べ,限局性か系統性かを決める.触診できない深在性リンパ節腫は,胸部X線像,リンパ系造影,時には腹腔内動脈造影などが多くの情報をもたらす.
 以下にリンパ節の腫大をきたす主な疾患について簡単に述べる.

リンパ節腫瘍

著者: 栗田宗次

ページ範囲:P.1208 - P.1209

 リンパ節腫瘍はリンパ節原発の悪性リンパ腫とその類縁疾患,および転移性腫瘍がある.その診断はリンパ節生検の病理学的診断によらなければならないが,リンパ節の穿刺細胞診により可能な場合も多い.しかし,病理学的に反応性か腫瘍性か断定し得ず,患者の予後不良な症例があり,その診断は慎重でなければならない.本稿では,最近進歩の著しい悪性リンパ腫の病期分類と診断のすすめ方について述べる.

免疫不全症候群

著者: 吉川弓夫

ページ範囲:P.1210 - P.1212

 免疫不全症候群は,免疫グロブリンの著しい欠乏と抗体の合成障害,細胞性免疫の著明な欠乏,あるいはその両者の併存を特徴とする一連の症候群を指す.

検査(カラーグラフ)

腹腔内のマクロファージとリンパ球

著者: 太田宏 ,   下方薫

ページ範囲:P.1219 - P.1220

 腹腔内に存在する単核球の起源については,血液単球由来とする説や大網乳斑で産生されるなど,多くの議論があった.さらに,単核球がすべてマクロファージというべきものであるのか,リンパ球がどの程度存在するのかについても確定した結果が得られなかった.
 近時,放射性同位元素を用いた細胞動態の研究,酵素化学反応を併用した超微構造(とくにペルオキシダーゼ反応を併用した電顕的観察)所見,細胞表面マーカーを利用した細胞の同定法などが発達し,これらの問題に新しいアプローチの方法が開かれたが,この稿では非刺激状態においてマウス(C3H/He)腹腔単核細胞の中で約半数を占めるリンパ球様細胞の多くが貪食可能なマクロファージに成熟し,リンパ球そのものはごくわずかしか存在しないことを述べる.

検査(グラフ)

リンパ球機能検査

著者: 小石敏興 ,   藤井源七郎

ページ範囲:P.1220 - P.1224

 免疫担当細胞であるリンパ球の機能が,ここ数年急速に明らかにされ,それをチェックする方法も多岐にわたっている.その中で,簡便化され,かつ客観性,再現性もあり,検査室段階でルーチンに施行できるようになった方法について解説する.T,B cellのseparationは機能検査とはいえないが,その機能を別々に調べる基礎ともなるものなので,若干の説明を加えた,皮膚反応,幼若化反応,遊走阻止反応はいずれも細胞性免疫能によるが,各種免疫不全状態(免疫不全症候群,自己免疫疾患,悪性腫瘍など)で解離を示すこともあり,臨床経過を追って1人の患者を長期にわたって調べることが重要である.それによって患者の病態.治療効果,治療方法の選択,予後などを知る上に参考となるであろう,ここでは写真解説を主として理解に供したいので,細かい方法については参考文献をみて欲しい.

Lymphography

著者: 池永達雄 ,   中島哲二

ページ範囲:P.1225 - P.1229

 リンパ系を造影しようという試みは以前からすでにあったが,Kinmonthら1)が1954年,皮膚を切開の上,リンパ管を露出して直接に油性造影剤を注入する方法を開発して,初めて実用的なリンパ系のX線写真が得られるようになった,現在,Kinmonthの方法で所見の得られるのは,①足背から下肢・鼠径・骨盤部・傍大動脈・乳靡槽・胸管となる系統,②手背から上肢・腋窩・静脈角へ至る系統2),③頸部のリンパ系統とであり,臓器に注入して得られる間接的な方法ではthyroid lymphography3,4)などがある.そのうち最も広く行われている,足背からのリンパ系造影から得られる所見をもととして,リンパ循環の異常とリンパ節形態の異常とについて述べることとする.手技の詳細については文献5〜9)を掲げるにとどめる.

リンパ組織の主な病気

反応性リンパ節腫脹

著者: 木村郁郎 ,   大熨泰亮

ページ範囲:P.1230 - P.1234

はじめに
 日常診療において,われわれがリンパ節腫脹を主訴として来院する患者に接する機会はさほど稀ではない.かかる場合,悪性リンパ腫をはじめとするneoplasticな病変をまず念頭におくべきであるが,悪性リンパ腫類似の腫脹を呈する,炎症性ないしは反応性の病変を忘れてはなるまい.筆者に与えられたテーマは反応性リンパ節腫脹であるが,元来,若干のあいまいさを含む反応性という意味を明確に想定することなく,non-neoplasticで,しかもリンパ節のprimary infectionを除いたものと広義に解釈し,リンパ節の腫大を主徴とし,悪性リンパ腫と臨床上鑑別を要すると思われるいくつかの疾患について述べることにする.病理組織学的に悪性リンパ腫と鑑別を要するnon-neoplasticなリンパ節腫脹を表1にあげておくが,これについては最近いくつかのすぐれた綜説1,2)があるので参照していただきたい.

Hodgkin病

著者: 下山正德

ページ範囲:P.1235 - P.1241

 1832年,Thomas Hodgkin1)によって記載された系統的リンパ節疾患群から,1865年,Samuel Wilks2)がHodgkin's diseaseと命名した疾患について,病理組織学的endtyが確立したのは,1873年,Greenfield3)による巨細胞と組織の線維化の記載,Goldmann4)(1892)による好酸球,Sternberg5)(1898)による組織の壊死と巨細胞の詳細な記載を経て,1902年,Dorothy Reed6)による総括的な研究以降である.Reedは,ポジキン病は細網内皮細胞の増殖とリンパ球の形成,特徴ある巨細胞,結合組織が漸増し,終局的には組織の線維化と,多くの場合多くの好酸球が存在する特異な組織像を呈する疾患として,病理学的entityを確立した.
 その後,JacksonおよびParker7)による初めての病理組織学的分類(1974)が行われ,しばらくの間,世界的にホジキン病の疾患entityが統一された感があった.しかし,臨床経過によりマッチした病理学的分類が,1966年LukesおよびButler8)により報告され,これをもとにして国際的な病理学的病型分類がRye classification9)として普遍化されてきた.

Non-Hodgkinリンパ腫の分類

著者: 若狭治毅 ,   高橋弘

ページ範囲:P.1242 - P.1243

 悪性リンパ腫はリンパ組織を構成する細胞群から発生する系統的疾患で,従来から,Burkitt腫瘍,リンパ肉腫,細網肉腫およびHodgkin病などが含まれている.この中で,Hodgkin病については,Rye分類が国際的分類として広く用いられ,患者の予後ともよく関連することが知られている.しかし,Non-Hodgkin lymphomaについては,細胞の発生や形態に関する解釈などに問題点が多く,その分類も混乱しているといって過言ではない.
 ここでは,従来の分類についての問題点にふれ,今後の方針を示したい.

表面マーカーよりみたリンパ性白血病—とくに成人T細胞性白血病について

著者: 内山卓 ,   佐川公矯 ,   高月清 ,   淀井淳司

ページ範囲:P.1244 - P.1246

 リンパ性白血病は従来から細胞形態学,細胞化学の所見に臨床成績を合わせて,たぶんに経験的な面から分類され,それに基づいて治療,予後の判定が行われてきた.しかし,最近になり,マウスを中心とした実験病理学の分野で,リンパ球が発生,分化,抗原性,表面マーカー,機能の面で異なるT,B2つのsubpopulationに大別されることが明らかとなり,ヒトにおいてもこの成果を踏まえて,各種疾患の本態解明,免疫機構の解析が進んでいる.従来より,その分類に議論の多かったリンパ網内系増殖性疾患においても,これらT,B cell markerを用いて腫瘍細胞の表面形質,機能,起源を分析し,これを基に再分類,臨床所見との対比よりの再検討が行われ,いくつかの新しい知見が報告されている.たとえば悪性リンパ腫ではLukes1),Lennert2)らがT,B cellの腫瘍化の観点より新しい分類を提唱しており,また,Hairy cell leukemia3〜5)やHodgkin cell6)の性格も明らかとなりつつある.

単一クローン性免疫グロブリン異常症

著者: 河合忠

ページ範囲:P.1247 - P.1249

はじめに
 形質細胞とそれに類縁のリンパ性細胞で合成される蛋白が免疫グロブリン(Ig)である.Igは抗体活性をもつ唯一の蛋白で,H鎖とL鎖とからなる特有な化学構造をもっている,すなわち,図1に示すように,H鎖1対とL鎖1対が互いにS-S結合で連結してIgの分子単位を形成している.H鎖のN末端側の4分の1とL鎖N末端側の2分の1は可変部とよび,抗体活性基の特異性に関与している.しかも,H鎖の抗原性の違いからIgG,IgA,IgM,IgD,IgEの5つのクラスに分けられており,それぞれのクラスはさらにL鎖の違いからK型(κ鎖をもつもの)とL型(λ鎖をもつもの)に分けられている.したがって,正常の血清中には表1に示すような10種類の免疫グロブリン分子が混在していることになる.しかも,H鎖のさらにこまかな抗原性の違いによって,γ鎖は4つのサブクラスに分けられ,α,μ鎖には2つのサブクラスの存在が知られている.それぞれの種類のIgは多クローン性を示し,電気泳動法で分画すると幅広い領域に泳動されるのが特徴である.それは可変部のアミノ酸組成のわずかな違いによって生ずる.
 多くのクローンのIg産生細胞が増殖すると,多クローン性高γグロブリン血症Polyclonal hypergammaglobulinemiaの所見がみられる.

Immunoblastic lymphadenopathy

著者: 西成田進 ,   天木一太

ページ範囲:P.1250 - P.1253

はじめに
 リンパ節腫脹をきたす疾患には,腫瘍性の悪性リンパ腫と,さまざまな原因によって起こる反応性リンパ節腫脹とがある.しかし,リンパ節の増殖においては,上皮性組織の増殖の場合よりも悪性と良性の区別がむずかしく,境界領域と考えられるものも少なくない.Hodgkin病は,臨床経過,予後の面からは悪性のようにみえるが,組織像の上からは反応性所見が著明で必ずしも悪性とは言いがたい.
 ここに述べようとする疾患は,Hodgkin病に似ているがReed-Sternberg細胞を欠き,全身性リンパ節腫脹,肝脾腫,発熱および多クローン性高グロブリン血症を示す疾患で,多くは進行性で予後が悪い.このような疾患があることは以前から気づかれており,その一部は,lymphoreticulosishyperglobulinemica1)などと呼ばれていたが,最近,Lukesら2)によってimmunoblastic lymphadenopathy,Frizzeraら3)によってangioimmunoblastic lymphadenopathyとよばれ注目を集めるようになった.そこで,前記の2つの文献に示されている症例について簡単に紹介し,私たちの見解を述べてみる.

細網内皮症とHairy cell leukemia

著者: 柴田昭

ページ範囲:P.1254 - P.1255

細網内皮症
 細網内皮症reticuloendotheliosisという言葉は,現在,医学で最も遅乱しているもののひとつである.一般に細網内皮症という言葉が用いられているが,些細に検討すると,内皮細胞の関与はほとんど認められないので,厳密には細網症reticulosisという言葉の方が適当と考えられる.
 さて,細網症という言葉は,もともと疾患概念としてよりも,細網細胞の系統的増殖状態を表現した言葉と理解するのが妥当である,このような立場で細網症を分類したものとして,Rappaportおよび小島の分類がある(表1,表2).しかし,一応ここでは原因不明の細網細胞の非反応性系統的増殖で,特定の疾患名として用いられているものをとりあげることとしたい.

胸腺腫と胸腺腫脹を伴う疾患

著者: 土屋雅春

ページ範囲:P.1256 - P.1257

 永らく,胸腺は腫瘍として周囲器官を圧迫する胸腺腫などの時に,また,胸腺リンパ体質という言葉の上でのみ臨床家の注目を浴びていたにすぎなかった.しかし,今やBurnetのいう,thymus-dependent systemの異常を有する疾患群との関連において考える時代になっている.とはいえ,臨床においてどのように理解していけばよいのか,迷う医家も少なくないと思われる.日常臨床で胸腺異常を疑う場合,細胞性免疫異常が想定しうるときはもちろん,血清蛋白,循環抗体,リンパ球(T細胞,B細胞),PHAテストなどの異常を同時に見出す時には,その個体は胸腺を中心にしてなんらかの免疫異常過程が生じていると考えられる,まず,胸腺異常のみられる疾患を大別すると,①自己免疫疾患との関係,②免疫不全症との関係,③腫瘍との関係,④内分泌腺との関係に分けることができる.
 形態学的に胸腺の異常をとらえる方法として,通常の胸部X線撮影法では不可能に近く,胸腺腫や乳幼児の胸腺肥大の時以外はX線的に見出すことは困難である.しかし,縦隔充気X線撮影法により,その大きさ,輪郭,X線密度の差から異常の有無を診断することが可能である.とくに,胸腺腫の早期発見(occult thymoma)になくてはならない方法である.さらに胸腺の組織診は,吉松により確立された経胸骨上窩胸腺生検,摘出法により可能である.

治療

悪性リンパ腫の治療

著者: 坂井保信

ページ範囲:P.1258 - P.1263

はじめに
 悪性リンパ腫は,放射線および各種の抗腫瘍剤によく反応するため従来から種々の試みがなされてきており,多くの報告がある.しかし,筆者らの検討結果では,1960年前後以前には,特殊型を除いてはこれらの治療が本当に一般的な患者の生存延長効果をあげてきたとはいいがたく,一時的な抗腫瘍効果のみが問題にされていたにすぎないことが明らかにされた1,2)
 しかし1965年,Vinca Alkaloid剤とくにVincristine(VCR)が出現してからは,その様相を異にし,本剤は,わが国の悪性リンパ腫の過半数を占め,かつ従来の薬剤が反応しにくかった細網肉腫に対しても,かなりの有効率を示し,短時間の腫瘍縮小効果のみならず,数ヵ月以上に及ぶ寛解効果を多くの症例にもたらすようになった.しかも比較的骨髄障害作用が軽いことから,従来の薬剤その他との併用あるいは連続使用が可能であり,これらの研究により悪性リンパ腫の生存期間は初めて大幅な延長をみたのである.

免疫抑制療法

著者: 漆崎一朗

ページ範囲:P.1264 - P.1265

 生体の免疫がどのような調節制御をうけているか,また,この免疫応答を自由に調節しようとすることは,免疫学における極めて興味ある問題である.ここにとりあげる免疫抑制療法とは,自己免疫疾患や移植後の拒否反応などの場合にみられるような,異常となった免疫反応を抑制し,治療に結びつけようとする方法論である.すでにSchwartz and Dameshek1)により,はじめて自己免疫性溶血性貧血の治療に6-MPが用いられてから10年余を経,多くの経験・報告が重ねられてきている2〜5).しかし現状をいうならば,免疫抑制剤の副作用としてもたらされる正常免疫能の抑制から理想的免疫抑制療法が確立されているとはいい難い.

座談会

リンパ球とリンパ組織

著者: 河合忠 ,   下山正徳 ,   若狭治毅 ,   天木一太

ページ範囲:P.1266 - P.1273

 かつて,さしたる特微もなく,魅力に乏しい細胞にすぎなかったリンパ球が,最近の免疫学の進歩によって,その機能と形態とが明らかにされるに従い,にわかに脚光を浴びつつある.あたかも本年度網内系学会を終えたばかりの時点で,ホットなトピックスを折りこみつつ,本主題のしめくくりとしていただいた.

演習・X線診断学 消化管X線写真による読影のコツ・9

小腸のX線診断(その2)

著者: 吉川保雄 ,   黒沢彬

ページ範囲:P.1278 - P.1284

症例1 35歳,男性
 主訴:黄疸
 黄疸を主訴とした症例である.先行された経皮経肝胆道造影により胆道末端の閉塞が確認されており,この閉塞が十二指腸乳頭部病変によるものか,胆道病変によるものかが問題であった.

診断基準とその使い方

膵癌

著者: 山形敞一 ,   片岡茂樹

ページ範囲:P.1286 - P.1289

 近年,わが国では膵癌による死亡率は次第に増加しつつあるが,この現象がそのまま膵癌発生率の上昇を意味するとみるよりも,むしろ診断技術の向上などで膵癌と確診される症例の頻度が増加しつつあると考えた方が妥当である.しかし,根治手術が適応される症例の頻度は現在なお低率であり,早期診療を目的とした納得のいく診断基準を提示することは,極めて困難な現状といってよい.

図解病態のしくみ—消化管ホルモン・5

GIP代謝

著者: 石森章

ページ範囲:P.1290 - P.1291

 Gastric Inhibitory Polypeptide(GIP)は43個のアミノ酸から成る直鎖のポリペプチドであり,secretin familyに属する.産生部位は十二指腸を中心とした上部小腸であり,D1細胞が産生細胞と目されている.その名称が示すように,当初は胃酸分泌抑制作用を特徴とするエンテロガストロンとして,ガストリンやセクレチンなどの消化管ホルモンと同様に,主として消化液分泌や消化管運動の調節に関与することにより,消化・吸収の円滑な遂行に貢献するものと考えられていたが,最近の知見によれば,むしろ消化・吸収後の代謝の過程に関与することが重視され,この意味において,消化管ホルモン中,特異な地位を占めている.

新薬の使い分け

長期にわたってひどい下痢が続くとき

著者: 中野貞生

ページ範囲:P.1292 - P.1293

外来で,まだ原疾患がはっきりしないばあい,確定診断がつくまでの薬剤
 慢性下痢の患者が外来を訪れたばあい,原疾患は不明であり,それまでに施された療法により病像が修飾されていることがあるので,まず原疾患の診断に意を注ぐべきである.発病当初のくわしい症状と,その後の病態の推移は,下痢の鑑別診断上,重要な意味をもつ—また糞便の性状と排便状況,ことに下血の有無,その色調,粘液の有無程度,下痢の回数は詳細に把握する必要がある.
 筆者のところでは,慢性下痢患者にはルチンワークとして,Ba注腸X線,小腸X線検査,尿中アミラーゼ1週間測定,糞便検査(潜血,脂肪球,細菌,虫卵)を実施している.これらの検査により確定診断がつくまでは,処方1を投与している.

臨床病理医はこう読む 電解質異常・3

高カリウム血症

著者: 毛利昌史

ページ範囲:P.1294 - P.1295

症例 22歳 女
血清電解質
 Na 138mEq/l,K 6.0mEq/l,Cl 98mEq/l,尿素窒素 72mg/dl,クレアチニン 1.9mg/dl,総ビリルビン 2.4mg/dl(直接0.4mg/dl,間接 2.0mg/dl)

小児と隣接領域 小児外科・II

腹痛

著者: 角田昭夫

ページ範囲:P.1296 - P.1297

 腹痛のメカニズムを考えると,
 1)内臓臓器の筋攣縮
 2)内空臓器の膨張または実質臓器被膜の過伸展

皮膚病変と内科疾患

体部異形または非相称と内的異常(その1)

著者: 三浦修

ページ範囲:P.1298 - P.1299

 体部の異形または非相称は,皮膚に限っていえば,皮膚を構成する全組織またはその一部の肥大(あるいは肥厚)または萎縮による場合と,他部組織や異物の迷入,転移などによってひき起こされる.もちろん先天性と後天性に分けられ,前者では遺伝性と非遺伝性が,後者には手術をも含めた外傷,すなわち人為的原因に基づくものとその他の疾患によるものに分かたれる.いずれにしても,異形や非相称形成には皮膚以外の組織が同時に関与している場合が多い.肥厚,萎縮,腫瘤などによる異形や非相称についてはすでにそれぞれの項に記した故,ここでは上記以外の,内部組織の異常を主とする体部の異形,したがって皮膚変化を従とする場合を主にとりあげ,体部に分けて記したい.

外来診療・ここが聞きたい

発作性咳嗽

著者: 田中元一 ,   西崎統

ページ範囲:P.1300 - P.1303

 患者:N.K.45歳男,セールスマン.
 現症:生来,健康であった男性.約3週間前位から気管支炎の診断の下に近医に受診し投薬を受けていた.それにもかかわらず,1週間前頃から午後になると咳が激しくなり,また明け方にも激しい咳嗽あり喘鳴を伴う.そのためほとんど眠れない状態である.しかし,痰はほとんどない.

ECG読解のポイント

四肢麻痺で来院した25歳男性の例

著者: 乾達 ,   太田怜

ページ範囲:P.1304 - P.1307

患者 T. K. 25歳 男性
初診 1972年9月24日

開業医学入門

老人の診療について(その2)

著者: 柴田一郎

ページ範囲:P.1308 - P.1311

老人の頭痛とめまい
 最近,私が外来でとくに痛感していることは,老人の訴えとして,頭痛とひろい意味でのめまいが目立って増加してきていることである.このことについて私は平均寿命の延長に伴って動脈硬化の相当に進行している患者さんが増えてきたためではないかと考えている.

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内科専門医を志す人に・トレーニング3題

著者: 安部井徹 ,   藤原恒夫 ,   安永幸二郎

ページ範囲:P.1313 - P.1315

問題1 ヘバトームの最も合併しやすい肝硬変症は次のどれか.
A:甲(甲')型肝硬変症

内科専門医を志す人に・私のプロトコール

循環器/神経系

著者: 村山正昭 ,   森川景子

ページ範囲:P.1316 - P.1317

 5年間の研修期間中8例の弁膜症を経験したが,そのうち4例を循環系症例に含め提出した.2度にわたる交連切開術を受けた僧帽弁狭窄(MS)例を供覧する.患者は36歳女性,13歳でMSと診断され,25歳でclosedcommissurotomy.術後数年で再狭窄を呈し,脳塞栓を合併したため左片麻痺となっている.
 49年,心不全症状が増強し,open commissurotomyが施行された.術後2ヵ月にて機能訓練の目的で入院した.

心臓病診断へのアプローチ—問診を中心に

その他の心徴候

著者: 前田如矢 ,   広木忠行 ,   石川恭三

ページ範囲:P.1318 - P.1323

 石川(司会)今回は,このシリーズの最終回として,心疾患以外の疾患に,むしろ一般的な症状で,しかも,それらの症状がときに心疾患の存在を強く示唆するものに焦点を合わせて話をすすめてゆきたいと思います.前田先生,まず,どういう訴えがありますか.
 前田 とくに脳の障害として受け取られる傾向にあるものの中で,失神syncopeがあります.本態は,心臓血管系統に異常があるものがわりあい頻度としては多い.そのほか,喀血,易疲労性,乏尿,夜間多尿,不眠,発熱,さらには咳,頭痛,痙攣,目まい,しびれ感,肩こり,耳なり,いろいろあります.

オスラー博士の生涯・41

病院のあり方と図書館の意義

著者: 日野原重明

ページ範囲:P.1325 - P.1327

 1900年の秋も,診療や教育のほか,著述や講演など,多忙の日が続いた。この年にはジョンス・ホプキンス大学報3巻の中の論文17中の4報は,オスラーによるもので,その中に10年間の腸チフス829例を分析した業績も載せられていた.11月にはペンシルバニア大学にも招かれて講演しているが,11月28日にはニューヨーク州トロイにある一病院の50年祭に招かれて「地域社会への専門医業に及ぼす病院の影響」と題して講演をしている.

私の失敗例・忘れられない患者

夏の少年

著者: 畑尾正彦

ページ範囲:P.1328 - P.1328

 あのM君が担ぎ込まれたのは,真夏というほかない8月のある午さがりであった.前々日,久しぶりの野球で渇いた喉に冷水をしたたか飲んだというが,その夜から上腹痛と頻回の嘔吐が続き,紹介されてきたものである.近頃急に背が伸びた割には体重が増えないということ以外,至極健康であったという.
 意識清明だが口数少なく,無欲状顔貌で舌は乾燥し,上腹部全体が緊張して圧痛あり腸雑音を聴取し得ない.両手はテタニーを思わせる助産婦の手を示す.第一印象,急性膵炎.適当な空ベッドがなかったこともあって,ICUに収容し,早速輸液,胃管留置,時間尿測などがはじめられた.腹部単純X線で胃の著明な膨満がみられるが,腸内ガス像少なく,free airなどの異常も認められない.amylase値正常。胃管から1500mlの排液があると腹部は柔軟となり疼痛は全く消失し,尿量の得られはじめた午後8時頃には見違えるばかり元気となり,翌朝はさかんに空腹を訴えて全くの健康児としか思えない様子であった.疾病の本態は何だったのか,本当に病気だったのだろうか.入院翌々日より低脂肪食を出したところ,たちまちペロリと平らげてまだ足りない気配であったが,3日目の昼頃からまたもや嘔吐がはじまった.やはり何かある!!すぐガストログラフィンによる上部消化管透視が行われた.案の定,造影剤は十二指腸第3部中央で切られたように進まない.上腸間膜動脈性十二指腸閉塞症である.

老年者の水・電解質バランス

著者: 岩崎栄

ページ範囲:P.1329 - P.1329

 患者は72歳の元教授で,某病院で膵臓癌を疑われ,私どもの病院へ50年6月9日入院.食思不振のほかさしたる訴えもなく,入院時所見として,顔面やや浮腫状,るいそう著明.血圧84/54mmHg.脈拍数90/分,やや微弱.頸部静脈怒張なく,心音純なるも弱く,両肺中下部に湿性ラ音聴取肝は右季肋下3横指触知,硬度弾力性やや硬.下肢浮腫を認めた.心電図は低電位差,V1〜2QSパターン,V3rS,PV1の二相性より陳旧性前壁中隔梗塞と左房負荷.
 以上の所見から,うっ血性心不全と診断した.なお,入院時の胸部X線で楕円形の腫瘤状陰影が毛髪線上に一致し,右側面像では,腫瘤状陰影は上・中葉間肋膜腔に貯留した液体と判明した.いわゆる,うっ血性心不全による"vanishing tumor"であった.この患者の心不全の原因は,心筋梗塞,動脈硬化性心臓病によると考えられ,顔面浮腫,肝腫大,下肢浮腫,頻脈,脈拍微弱,低血圧の所見は,すべて心不全の症状として一元的に理解できる.このように,一般に老人における疾病の症状は,潜在性で慢性的である.そして,いつ病気がはじまって,どのように進行しているのか判断に苦しむ場合がある.しかも,自覚的にほとんど症状を訴えないことが多い,この患者の場合も,2ヵ月前の胸部X線ですでに腫瘤状陰影が存在していたのである.

老女の腰巻

著者: 佐藤安正

ページ範囲:P.1330 - P.1330

 医師免許を受けてから今日まで誤診・誤療の経験は,数え切れないほどであるが,幸いにも,いまだ医事紛争にまきこまれたことは一度もない.
 一般に,外科医というものは,術前に診断がつかなくても,手術という直接的な手段によって,最終的には誤診をまぬがれることが多いために,内科医ほど診断確定にこだわらない傾向があるように思う.このことは,手術時期を失わないという利点もあるが,診断の手順に手を抜きやすいという欠点にもつながるようである.この最もよい例が,急性腹症であろう.

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medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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