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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻9号

1976年09月発行

今月の主題 リンパ組織の基礎と臨床

検査(カラーグラフ)

腹腔内のマクロファージとリンパ球

著者: 太田宏1 下方薫2

所属機関: 1社会保険中京病院血液内科 2名大無菌研

ページ範囲:P.1219 - P.1220

文献概要

 腹腔内に存在する単核球の起源については,血液単球由来とする説や大網乳斑で産生されるなど,多くの議論があった.さらに,単核球がすべてマクロファージというべきものであるのか,リンパ球がどの程度存在するのかについても確定した結果が得られなかった.
 近時,放射性同位元素を用いた細胞動態の研究,酵素化学反応を併用した超微構造(とくにペルオキシダーゼ反応を併用した電顕的観察)所見,細胞表面マーカーを利用した細胞の同定法などが発達し,これらの問題に新しいアプローチの方法が開かれたが,この稿では非刺激状態においてマウス(C3H/He)腹腔単核細胞の中で約半数を占めるリンパ球様細胞の多くが貪食可能なマクロファージに成熟し,リンパ球そのものはごくわずかしか存在しないことを述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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