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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻9号

1976年09月発行

今月の主題 リンパ組織の基礎と臨床

リンパ組織の主な病気

Hodgkin病

著者: 下山正德1

所属機関: 1国立がんセンター病院内科

ページ範囲:P.1235 - P.1241

文献概要

 1832年,Thomas Hodgkin1)によって記載された系統的リンパ節疾患群から,1865年,Samuel Wilks2)がHodgkin's diseaseと命名した疾患について,病理組織学的endtyが確立したのは,1873年,Greenfield3)による巨細胞と組織の線維化の記載,Goldmann4)(1892)による好酸球,Sternberg5)(1898)による組織の壊死と巨細胞の詳細な記載を経て,1902年,Dorothy Reed6)による総括的な研究以降である.Reedは,ポジキン病は細網内皮細胞の増殖とリンパ球の形成,特徴ある巨細胞,結合組織が漸増し,終局的には組織の線維化と,多くの場合多くの好酸球が存在する特異な組織像を呈する疾患として,病理学的entityを確立した.
 その後,JacksonおよびParker7)による初めての病理組織学的分類(1974)が行われ,しばらくの間,世界的にホジキン病の疾患entityが統一された感があった.しかし,臨床経過によりマッチした病理学的分類が,1966年LukesおよびButler8)により報告され,これをもとにして国際的な病理学的病型分類がRye classification9)として普遍化されてきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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