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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻9号

1976年09月発行

文献概要

今月の主題 リンパ組織の基礎と臨床 治療

免疫抑制療法

著者: 漆崎一朗1

所属機関: 1札幌医大癌研内科

ページ範囲:P.1264 - P.1265

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 生体の免疫がどのような調節制御をうけているか,また,この免疫応答を自由に調節しようとすることは,免疫学における極めて興味ある問題である.ここにとりあげる免疫抑制療法とは,自己免疫疾患や移植後の拒否反応などの場合にみられるような,異常となった免疫反応を抑制し,治療に結びつけようとする方法論である.すでにSchwartz and Dameshek1)により,はじめて自己免疫性溶血性貧血の治療に6-MPが用いられてから10年余を経,多くの経験・報告が重ねられてきている2〜5).しかし現状をいうならば,免疫抑制剤の副作用としてもたらされる正常免疫能の抑制から理想的免疫抑制療法が確立されているとはいい難い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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