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図解病態のしくみ—消化管ホルモン・5
GIP代謝
著者: 石森章1
所属機関: 1東北大第3内科
ページ範囲:P.1290 - P.1291
文献購入ページに移動 Gastric Inhibitory Polypeptide(GIP)は43個のアミノ酸から成る直鎖のポリペプチドであり,secretin familyに属する.産生部位は十二指腸を中心とした上部小腸であり,D1細胞が産生細胞と目されている.その名称が示すように,当初は胃酸分泌抑制作用を特徴とするエンテロガストロンとして,ガストリンやセクレチンなどの消化管ホルモンと同様に,主として消化液分泌や消化管運動の調節に関与することにより,消化・吸収の円滑な遂行に貢献するものと考えられていたが,最近の知見によれば,むしろ消化・吸収後の代謝の過程に関与することが重視され,この意味において,消化管ホルモン中,特異な地位を占めている.
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