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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻9号

1976年09月発行

文献概要

新薬の使い分け

長期にわたってひどい下痢が続くとき

著者: 中野貞生1

所属機関: 1中野胃腸科病院

ページ範囲:P.1292 - P.1293

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外来で,まだ原疾患がはっきりしないばあい,確定診断がつくまでの薬剤
 慢性下痢の患者が外来を訪れたばあい,原疾患は不明であり,それまでに施された療法により病像が修飾されていることがあるので,まず原疾患の診断に意を注ぐべきである.発病当初のくわしい症状と,その後の病態の推移は,下痢の鑑別診断上,重要な意味をもつ—また糞便の性状と排便状況,ことに下血の有無,その色調,粘液の有無程度,下痢の回数は詳細に把握する必要がある.
 筆者のところでは,慢性下痢患者にはルチンワークとして,Ba注腸X線,小腸X線検査,尿中アミラーゼ1週間測定,糞便検査(潜血,脂肪球,細菌,虫卵)を実施している.これらの検査により確定診断がつくまでは,処方1を投与している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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