文献詳細
文献概要
私の失敗例・忘れられない患者
老女の腰巻
著者: 佐藤安正1
所属機関: 1井口整形外科病院
ページ範囲:P.1330 - P.1330
文献購入ページに移動 医師免許を受けてから今日まで誤診・誤療の経験は,数え切れないほどであるが,幸いにも,いまだ医事紛争にまきこまれたことは一度もない.
一般に,外科医というものは,術前に診断がつかなくても,手術という直接的な手段によって,最終的には誤診をまぬがれることが多いために,内科医ほど診断確定にこだわらない傾向があるように思う.このことは,手術時期を失わないという利点もあるが,診断の手順に手を抜きやすいという欠点にもつながるようである.この最もよい例が,急性腹症であろう.
一般に,外科医というものは,術前に診断がつかなくても,手術という直接的な手段によって,最終的には誤診をまぬがれることが多いために,内科医ほど診断確定にこだわらない傾向があるように思う.このことは,手術時期を失わないという利点もあるが,診断の手順に手を抜きやすいという欠点にもつながるようである.この最もよい例が,急性腹症であろう.
掲載誌情報