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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻1号

1977年01月発行

文献概要

今月の主題 心筋梗塞—今日の問題点 心筋梗塞の予知

いわゆるrisk factor

著者: 橋本敏夫1 新谷博一1

所属機関: 1昭和大第3内科

ページ範囲:P.15 - P.17

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 心筋梗塞はきわめて重篤な疾患で,筆者らのCCUにおける成績1)でも全体の死亡率は26.2%で,初発作,再発作以上のものの死亡率は,それぞれ15.6%,57.1%であった.このように死亡率がきわめて高いことから,その予知・予防がもっとも理想的で重要なことと考える.
 アメリカにおけるFrarningham study2)をはじめとする疫学的研究によって虚血性心疾患(IHD)を発症しやすくする因子(coronary risk factors)が明らかにされてきた.これらの因子は冠動脈硬化の発症,進展に関与すると考えられ,かような因子をもつものは,もたないものにくらべてIHDないし心筋梗塞を発症する危険性が大きい.したがって,これらのrisk factorsを追求することによって,ある程度心筋梗塞の発症を予知することができ,またそれに対して適切な予防手段を講ずることも可能であろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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