文献詳細
文献概要
今月の主題 心筋梗塞—今日の問題点 心筋梗塞の予知
いわゆるrisk factor
著者: 橋本敏夫1 新谷博一1
所属機関: 1昭和大第3内科
ページ範囲:P.15 - P.17
文献購入ページに移動 心筋梗塞はきわめて重篤な疾患で,筆者らのCCUにおける成績1)でも全体の死亡率は26.2%で,初発作,再発作以上のものの死亡率は,それぞれ15.6%,57.1%であった.このように死亡率がきわめて高いことから,その予知・予防がもっとも理想的で重要なことと考える.
アメリカにおけるFrarningham study2)をはじめとする疫学的研究によって虚血性心疾患(IHD)を発症しやすくする因子(coronary risk factors)が明らかにされてきた.これらの因子は冠動脈硬化の発症,進展に関与すると考えられ,かような因子をもつものは,もたないものにくらべてIHDないし心筋梗塞を発症する危険性が大きい.したがって,これらのrisk factorsを追求することによって,ある程度心筋梗塞の発症を予知することができ,またそれに対して適切な予防手段を講ずることも可能であろう.
アメリカにおけるFrarningham study2)をはじめとする疫学的研究によって虚血性心疾患(IHD)を発症しやすくする因子(coronary risk factors)が明らかにされてきた.これらの因子は冠動脈硬化の発症,進展に関与すると考えられ,かような因子をもつものは,もたないものにくらべてIHDないし心筋梗塞を発症する危険性が大きい.したがって,これらのrisk factorsを追求することによって,ある程度心筋梗塞の発症を予知することができ,またそれに対して適切な予防手段を講ずることも可能であろう.
掲載誌情報