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今月の主題 心筋梗塞—今日の問題点 心筋梗塞と鑑別すべきもの
肺梗塞
著者: 前田如矢1
所属機関: 1阪市大第1内科
ページ範囲:P.34 - P.35
文献購入ページに移動 激しい前胸部痛のある患者を診た場合,まず狭心症・心筋梗塞など虚血性心臓病を考えねばならないが,ほかにも類似の様相を示す病気がかなりあり,これらのものと鑑別する必要がある.すなわち,①心臓・大血管から起こるもの(心膜炎,解離性大動脈瘤など),②心臓以外の胸腔内臓器から起こるもの(胸膜炎,自然気胸,肺炎,肺梗塞など),③胸壁からの疹痛(帯状庖疹,神経根症,骨の変化など),④腹部内臓からの放散痛(横隔膜ヘルニヤ,消化性潰瘍,幽門けいれんなど)などがあげられる.これらのなかで,鑑別の難易度,併存する臨床症状,予後などよりみて,もっとも問題となるのは①および②である.
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