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今月の主題 心筋梗塞—今日の問題点 心筋梗塞と鑑別すべきもの
解離性大動脈瘤
著者: 吉田正男1
所属機関: 1広島大第1内科
ページ範囲:P.39 - P.41
文献購入ページに移動 解離性大動脈瘤dissecting aneurysm of the aortaは大動脈の近位部から遠位部に向かって,大動脈の中膜が内外の二層に解離して,そのあいだに血腫を充満し(解離性血腫dissecting hematomaまたは大動脈壁内血腫intramural aortic hematoma),大動脈外周の拡大をきたした状態をいい,大動脈の分枝まで解離が及ぶと多彩な圧迫症状を呈する.この解離性血腫の多くは大動脈の内膜に亀裂があり,本来の大動脈の内腔から流れこんだものであるが,ときに内膜側の亀裂がみられず,中膜の病変それ自身の出血によることもある.
De Bakeyらは,解離発生部位から上行大動脈にはじまり末梢へひろがるI型,上行大動脈に限局するII型,および左鎖骨下動脈分岐部から始まり,末槍にひろがるIII型に分類し,このうちII型はMarfan症候群によくみられる.
De Bakeyらは,解離発生部位から上行大動脈にはじまり末梢へひろがるI型,上行大動脈に限局するII型,および左鎖骨下動脈分岐部から始まり,末槍にひろがるIII型に分類し,このうちII型はMarfan症候群によくみられる.
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