文献詳細
文献概要
今月の主題 高血圧の問題点と最近の治療 高血圧の病態
レニン・アンジオテンシン系と高血圧
著者: 酒井照夫1 荒川規矩男1
所属機関: 1福岡大第2内科
ページ範囲:P.1360 - P.1362
文献購入ページに移動はじめに
レニン・アンジオテンシン系(RA系)は,発見された当初は高血圧症の原因物質として研究者の期待を集めたが,その解明が進むにつれ,多くの高血圧症においては直接の原因とはならず,カテコラミンやアルドステロンと同様,血圧の調節を行う重要な歯車の1つと考えられるようになった.しかし,RA系は非常に豊富な基礎的研究のおかげで,血圧調節に関与する機構がかなり明らかにされるとともに,臨床面においても研究成果が反映され,高血圧症の鑑別診断や病態生理の把握,さらには治療面での応用と幅広く活用されるに至った.本稿では,その概要を述べたい.
レニン・アンジオテンシン系(RA系)は,発見された当初は高血圧症の原因物質として研究者の期待を集めたが,その解明が進むにつれ,多くの高血圧症においては直接の原因とはならず,カテコラミンやアルドステロンと同様,血圧の調節を行う重要な歯車の1つと考えられるようになった.しかし,RA系は非常に豊富な基礎的研究のおかげで,血圧調節に関与する機構がかなり明らかにされるとともに,臨床面においても研究成果が反映され,高血圧症の鑑別診断や病態生理の把握,さらには治療面での応用と幅広く活用されるに至った.本稿では,その概要を述べたい.
掲載誌情報