icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina14巻10号

1977年10月発行

文献概要

今月の主題 高血圧の問題点と最近の治療 高血圧の診断と予後

高血圧の予後

著者: 尾前照雄1 竹下司恭1

所属機関: 1九大第2内科

ページ範囲:P.1386 - P.1388

文献購入ページに移動
はじめに
 高血圧があれば心・血管系の事故が起こりやすく,生命の予後に重要なかかわりをもつことは周知のとおりである.しかし,心・血管系の事故は高血圧がなくても起こる場合があるので,高血圧の意義を真に明らかにするには,正常血圧者をコントロール(対照)においた長期の研究が必要である.心・血管系の疾病を正しく診断し,endpointを明確に把握するとともに,降圧療法を含む血圧管理が,どのような心・血管系の疾病をどの程度予防できるかを解明することが要望されている.
 本稿では,高血圧の予後に関する筆者らの疫学的追跡研究の成績をはじめに述べ,治療された場合の予後について若干の考察を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?