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文献概要
今月の主題 高血圧の問題点と最近の治療 高血圧の治療
β受容体遮断剤
著者: 石井當男1
所属機関: 1東大第2内科
ページ範囲:P.1402 - P.1405
文献購入ページに移動はじめに
propranololは欧米においては有力な降圧剤のひとつとして定着したと考えられる.また,propranololと付随的薬理作用が若干異なるβ受容体遮断剤が多数開発され,一部のものはすでに一般に用いられている.降圧剤としてのβ受容体遮断剤に多くの関心が寄せられているのは,従来から用いられている交感神経系に作用する降圧剤に比べ,長期使用した際,中枢神経系あるいは性機能などに対する副作用が少ないとの事実,およびβ受容体遮断剤の降圧機序は明らかではないが,高血圧症の病態を特徴づけるいくつかの要因に対し,比較的明確な影響をもたらし,高血圧症の成因に関連した治療薬になるであろうとの期待が背景にあるためと思われる.
propranololは欧米においては有力な降圧剤のひとつとして定着したと考えられる.また,propranololと付随的薬理作用が若干異なるβ受容体遮断剤が多数開発され,一部のものはすでに一般に用いられている.降圧剤としてのβ受容体遮断剤に多くの関心が寄せられているのは,従来から用いられている交感神経系に作用する降圧剤に比べ,長期使用した際,中枢神経系あるいは性機能などに対する副作用が少ないとの事実,およびβ受容体遮断剤の降圧機序は明らかではないが,高血圧症の病態を特徴づけるいくつかの要因に対し,比較的明確な影響をもたらし,高血圧症の成因に関連した治療薬になるであろうとの期待が背景にあるためと思われる.
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