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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻10号

1977年10月発行

文献概要

今月の主題 高血圧の問題点と最近の治療 高血圧の治療

β受容体遮断剤

著者: 石井當男1

所属機関: 1東大第2内科

ページ範囲:P.1402 - P.1405

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はじめに
 propranololは欧米においては有力な降圧剤のひとつとして定着したと考えられる.また,propranololと付随的薬理作用が若干異なるβ受容体遮断剤が多数開発され,一部のものはすでに一般に用いられている.降圧剤としてのβ受容体遮断剤に多くの関心が寄せられているのは,従来から用いられている交感神経系に作用する降圧剤に比べ,長期使用した際,中枢神経系あるいは性機能などに対する副作用が少ないとの事実,およびβ受容体遮断剤の降圧機序は明らかではないが,高血圧症の病態を特徴づけるいくつかの要因に対し,比較的明確な影響をもたらし,高血圧症の成因に関連した治療薬になるであろうとの期待が背景にあるためと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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