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文献詳細

雑誌文献

medicina14巻10号

1977年10月発行

文献概要

今月の主題 高血圧の問題点と最近の治療 高血圧の治療

外科的療法—内分泌性高血圧症

著者: 尾形悦郎1

所属機関: 1筑波大臨床医学系内科

ページ範囲:P.1414 - P.1416

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はじめに
 内分泌腺機能異常症(多くは機能亢進症)の徴候の1つとして,しばしば高血圧がみられる.この場合の高血圧は,多くの場合,高血圧症一般に対する内科的治療に抵抗性で,原因となる内分泌異常を矯正しないかぎりコントロールされがたい.見方をかえれば,内分泌異常さえ矯正すれば完治する可能性のある高血圧症であるともいえる.甲状腺機能亢進症の場合のごとく,高血圧は患者の少なからざる割合に見られても,それ自体は症状および病態の前面には出てこないものもあれば,一方原発性アルドステロン症のごとく,高血圧が症状および病態の中心となり,高血圧のコントロールということが治療の主な対象になるものもある.本稿では,後者,すなわち高血圧症のコントロールが治療の主な対象となる内分泌疾患の治療について述べる.この場合,外科的治療が中心となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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