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今日の食事療法
痛風
著者: 向野栄1
所属機関: 1京大栄養治療室
ページ範囲:P.1472 - P.1474
文献購入ページに移動はじめに
痛風治療の目標は,痛風が尿酸代謝異常による全身性代謝疾患であることを考えて,血清尿酸値のコントロールを中心に,関節炎発作の改善および糖・脂質代謝異常の是正により,病状の進行阻止と予後的に重要な腎・心血管障害などの合併症の予防改善をはかることにある.現在のところ,痛風には根治療法がないので,薬物療法(尿酸生合成抑制剤,尿酸排泄促進剤)による血清尿酸値のコントロールとともに,痛風が古来食生活と関係の深いことが知られてきたごとく,その治療対策の基調として痛風患者の病態に応じた適正な食事の長期管理が必要である.
痛風治療の目標は,痛風が尿酸代謝異常による全身性代謝疾患であることを考えて,血清尿酸値のコントロールを中心に,関節炎発作の改善および糖・脂質代謝異常の是正により,病状の進行阻止と予後的に重要な腎・心血管障害などの合併症の予防改善をはかることにある.現在のところ,痛風には根治療法がないので,薬物療法(尿酸生合成抑制剤,尿酸排泄促進剤)による血清尿酸値のコントロールとともに,痛風が古来食生活と関係の深いことが知られてきたごとく,その治療対策の基調として痛風患者の病態に応じた適正な食事の長期管理が必要である.
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